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 デンマークを代表するフィドル奏者クリスチャン・ブッゲと、世界的なパーカッショニスト、ロニー・コット・ウェンゼルによる革新的なデュオが登場します。彼らの演奏では、クラシックなヴァイオリンとビブラフォンがリズミカルに踊る楽器として息づき、聴衆を魅了します。ヴァイオリンは「フィドル」、ビブラフォンは「リズム打楽器」へと変貌を遂げ、クラシックとフォーク、ワールドミュージックのファンにとって新鮮な音楽体験を提供します。

 ブッゲのフィドルは、一般的な「ヴァイオリン」と同じ楽器ながら、特有の即興性やリズム感を活かした自由な演奏スタイルが特徴です。クラシック音楽の厳格な演奏スタイルとは異なり、フィドル演奏では楽譜に頼らず耳で学び、感覚的な表現を重視します。デンマーク音楽シーンでフィドルの第一人者とされるブッゲは、まるでフィドルが体の一部であるかのような自在な演奏で、「モンスター」の異名を持つ技術力を発揮します。彼は2014年に「デンマーク国民フォークミュージシャン」に選ばれた最初の12人のうちの一人で、その地位を確立しています。

 ウェンゼルは、マリンバとビブラフォンの両楽器を巧みに操り、それぞれの楽器の特性を活かした表現力豊かな演奏で聴衆を魅了します。マリンバが温かく包み込むような音色を、ビブラフォンが鋭くリズミカルな響きを生み出し、クラシック打楽器の精緻なテクニックとダンスリズムが見事に融合します。また複数の交響楽団とソリストとして共演し、EMIクラシックスやSONYミュージックといった有名レーベルからCDをリリースしています。さらに、世界の名門オーケストラと共演する一方、ジュリアード音楽院やロンドン王立音楽大学でマスタークラスを担当し、後進の育成にも力を注いでいます。現在はブラジル音楽院の客員教授としても活動し、国際的な音楽シーンで幅広い影響力を持っています。

 二人のレパートリーは、デンマークの伝統音楽をベースに、トルコ、カナダ、南米、スカンジナビアなど、各地のリズムやメロディが融合された独自の音楽で構成されています。クラシックとフォークを縦横に織り交ぜた多層的な音世界は、一度聴けばその鮮やかな響きに驚きと感動が広がります。

 伝統と革新が融合した彼らの音楽は、クラシック楽器を用いてデンマーク伝統音楽に新たな息吹を吹き込み、驚きと発見を提供する特別なコンサートです。その最前線を行く二人のエネルギッシュな演奏から、叙情的なおとぎ話の世界を奏でるような繊細で豊かな表現まで、多彩な演奏をお楽しみください。

　国際的に活躍するクラシックパーカッション奏者。

　マリンバ、ビブラフォンを始めた同時期の5歳の頃からピアノも始め、13歳からプロのピアニストとして活動を始める。

　王立デンマーク・バレエ学校で専属のピアニストとして4年間従事している間、マリンバ、ビブラフォン奏者としての仕事が忙しくなり、本格的にパーカッション奏者に転向。

　これまでいくつかの交響楽団でソリストも担当。EMIやSONYミュージックから音源も発売されている。

　「途方もないミュージシャン」「底無しの才能とプレイアビリティ」「驚異的なテクニック」などと称賛される。

　また、これまでにジュリアード音楽院、NYU、ロンドンのロイヤルカレッジオブミュージック　など名門音楽学校においてマスタークラスも開催。

　現在もブラジルのConservatório Brasileiroで客員教授も務める。

　様々なミュージシャンのレコーディングにも参加しており、王立デンマークバレエや日本人の大茂絵理子さんのレコーディングにも参加。

　2017年に公開されたディズニー映画「美女と野獣」の音楽コンサートでは指揮者も担当。

　デンマークの伝統音楽に特化した演奏を最も得意とするが、その実力はフィドルモンスターと言っても過言ではないほど、自由自在。フィドルが身体の一部かのような圧巻の演奏を繰り広げる。軽いタッチにも関わらず、楽器の芯から音が発せられる大音量、かつ超絶テクニックの数々は必見、必聴の価値あり。

　これまでデンマークのフォークシーンで最も多くの受賞数を誇る逸材。

　「デンマーク・デビューオブザイヤー」「デンマーク・フォークインストルメンタリスト」「デンマーク・王立フォークミュージシャン」などその他10以上の受賞歴がある。

　現在、北欧と北米を中心に活動を展開しており、デンマークでは最も忙しい（ブッキングの取れない）ミュージシャンの1人として、その名を轟かせている。