「いんざいの不思議な庭」は、印西市文化ホール2階にあるガラスに囲まれた中庭を舞台に、来館者とアート作品との出会い、そして作品を通じた新たな気づきの機会を提供しようとする試みです。今回は造形作家・塩谷良太氏を迎え、塩谷氏が「握手」をテーマに継続的に取り組んできたプロジェクト「HitoTeMa」(ひとてま) の作品を紹介いたします。
普段の文化ホールとは様相の異なる「不思議な庭」にて、ひととき日常の視点から離れた新しい出会いをお楽しみください。
「いんざいの不思議な庭」は、印西市文化ホール2階にあるガラスに囲まれた中庭を舞台に、来館者とアート作品との出会い、そして作品を通じた新たな気づきの機会を提供しようとする試みです。今回は造形作家・塩谷良太氏を迎え、塩谷氏が「握手」をテーマに継続的に取り組んできたプロジェクト「HitoTeMa」(ひとてま) の作品を紹介いたします。
普段の文化ホールとは様相の異なる「不思議な庭」にて、ひととき日常の視点から離れた新しい出会いをお楽しみください。
日程 | 2025年2月28日(金) 〜 3月16日(日) |
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時間 | 9:00~21:30 |
料金 | 観覧無料 |
会場 | 2階 中庭 |
主催 | 印西市文化ホール(指定管理者:株式会社ケイミックスパブリックビジネス) |
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塩谷 良太 Ryota Shioya
やきものを用いて造形表現を行う塩谷良太。
造形の「仕組み」を起点に、観る者の内にさまざまな記憶や感情を喚起する。
略歴
2011-2012
平成23年度文化庁新進芸術家海外派遣研修員、イタリア・フィレンツェ国立美術学院
個展
2022.12
個展「はじめて見るかのようにはじめて見ている」EARTH + GALLERY、木場/東京
2020.11
「6つの個展 2020」茨城県近代美術館、水戸/茨城
2020.8
個展「かたちに、かたちのないもの」瀬戸市美術館、瀬戸/愛知
2020.7
個展 水犀、蔵前/東京
2014.11
「世界とつながる本当の方法 みて・きいて・かんじる陶芸」岐阜県現代陶芸美術館、多治見/岐阜
2007.12
「工芸館開館30周年記念展 工芸の力ー21世紀の展望」東京国立近代美術館 工芸館、東京
2005.8
個展 ギャルリー東京ユマニテlab、京橋/東京
2004.2
「第7回岡本太郎記念現代芸術大賞展」川崎市岡本太郎美術館、川崎/神奈川 他
ワークショップ「みいだすと、いかす」
身の回りにある、かたちも質感もさまざまなものに粘土を押し当てて、その魅力を引き出してみましょう。
「ひとてま」ピースの制作も体験します。
日時:2025年3月1日(土) 1回目 10:00~12:30 2回目13:30~16:00
講師:塩谷 良太
会場:2階ロビー集合
対象:どなたでも
参加費:500円
申込:要事前申込 2025年1月18日(土)10:00~ ホール電話・窓口にて受付開始。
その他:汚れてもよい服装でご参加ください。
握手は、友好や親しみを表す挨拶として、人と人が直接つながる象徴的な行為です。「HitoTeMa」は、この握手という行為やその意味を形にするプロジェクトであり、ワークショップであり、インスタレーション作品でもあります。
「HitoTeMa」では、握手の際に粘土をお互いの親指と人差し指の間に挟んで、手を握り合います。そして、ゆっくりと手を離すと、握手の形が残った粘土ができあがります。この一つひとつのピースは、その瞬間の「握手の痕跡」であり、人と人が手を通じてつながった「記録」と言えるでしょう。
このプロジェクトは、2011年の東日本大震災をきっかけに始まりました。福島第一原子力発電所から20km圏内にある葛尾村の人々が、柳津温泉街で避難生活を送った後、温泉街の住民と別れる際に、「HitoTeMa」のワークショップが開かれ、握手を形に残しました。出来上がった「握手の痕跡」は、焼き上げられて箸置きとして参加者に贈られました。
その後、主にイタリアで「HitoTeMa」のワークショップが行われ、多くの「握手の痕跡」が床に並び、インスタレーション作品《HitoTeMa》として展示されてきました。この活動は継続され、日本やインドネシアなどでも行われ、特にコロナ禍においては人と人の距離が広がる中で、ふれあいの大切さを再認識するきっかけとなりました。
「HitoTeMa」は、これからも「人間同士のつながり」について問いかけ続けていきます。
塩谷 良太
印西市文化ホール TEL:0476-42-8811
3月3日(月)、10日(月)は休館